こんにちは。昨日は某ファミレスで記事を書いてたんですが、Wi-fiの繋がりがあまりにも悪いので、今日は別のファミレスで書いてます。当たり前ですが、ファミレスによって客層が違いますね。今日のファミレスはとても客層が良く、居心地が良い。
これからハードリピーターとなりそうです。よろしく。
さて、今日は酸化ストレスについて深掘りしていきます。
前回の記事で、酸化ストレスについて少し触れたので、ちょっとここの部分は大事だなと思い、今回は『酸化ストレス』と卵の質についてのお話です。
酸化ストレスって何?
人間は約60兆個の細胞を持っており、その細胞たちは日々活動し、ダメージ、修復を繰り返しながら生活しています。その活動の中で『活性酸素』というのが発生します。
この活性酸素は殺菌効果があり、体の中でウイルスや最近を撃退する働きを持っていますが、この活性酸素が過剰に増え過ぎることによって正常な細胞や遺伝子をも攻撃してしまうということがあります。
これが酸化スレトスというものです。
がんや動脈硬化などあらゆる病気の原因もこの酸化ストレスが原因と言われており、病気の約90%はこの酸化ストレスによって起きているとも言われています。
卵の質と酸化ストレスの関係
この酸化ストレスは特にミトコンドリアと紡錘糸(ぼうすいし)に影響します。
ミトコンドリアといえば細胞のエネルギーを作ってくれるところです。(エネルギーを作る工場のようなものと考えてください。)
卵細胞はそのミトコンドリアを体の中でも一番多く持っている細胞(10〜20万個持っている)で、そのエネルギー工場が酸化ストレスによって機能低下してしまったらどうでしょう?当然、卵細胞に栄養が行き渡らず老化してしまいますよね。
そうなると、受精機能や着床能も低下するので妊娠しにくくなります。
また、紡錘糸というのは染色体の分裂に関わるところです。紡錘糸によって1つの染色体を両側に引っ張り2つに分裂させるのですが、紡錘糸の機能がうまく働かなくなるとうまく染色体を分裂させることが出来ません。
体外受精で途中で分割が止まってしまうとか、分割途中が7分割とか5分割とかが多く発生する方はこれが原因かもしれません。
精子の質とも関係あり
酸化ストレスによって影響を受けるのは、決して卵子側だけではなく、精子の状態にも深く影響します。
精子が酸化ストレスを受けるとDNAが損傷することで、受精率が低下する・流産率が上昇する・受精卵の発育不良が起こること、また細胞損傷することで運動能力が低下することがわかっています。
一般的に女性不妊専門のクリニックでは男性の精液検査は行われはしますが、DNA損傷しているかまでは検査することができず、問題なしと結果を受けている精液の中にも不妊の原因が潜んでいる場合があります。
事実、私が診ていた患者様で、何年も不妊治療をしていて体外受精まで進んだが、中々胚盤胞まで受精卵が育たず、パートナーの精子は問題なしと言われていた方ふが、精子検査専門の病院で詳しく検査をしてもらったところ、DNA損傷している精子が多かったため、それが不妊の原因だろうと診断を受けました。
その後、そのご夫婦はその精子専門の病院で精子の状態の良いものだけを少しずつためていき、その精子を使って体外受精を行い無事に妊娠に至りました。
活性酸素(酸化ストレス)が過剰に増える原因
・精神的ストレス
・過労
・加齢
・紫外線
・タバコ
・大気汚染
・合成化学物質
・薬剤
・激しい運動
・酸化した食べ物 など
要するに、普通に生きていても現代の世の中には活性酸素をが増える原因は無数にあり、その中で尚且つストレスを溜めたり、過度な労働をしたりが重なるとそれ以上に活性酸素を増やしてしまいます。
酸化ストレスを減らす方法
過剰に増えてしまうのを減らすためには、抗酸化力を身につけるか、抗酸化物質を取り入れるかが必要です。
抗酸化力を身につける
・適度な運動をする
・睡眠不足を解消する
・ストレスを解消する
・タバコ・紫外線を遠ざける
抗酸化物質(食材)を取り入れる
・ビタミンC(緑黄色野菜[パプリカ・パセリ・ブロッコリーなど]・フルーツ[キウイフルーツ・いちご・柑橘類など])
・ビタミンE(ナッツ類・植物油[ひまわり油・ヤシ油など])
・ポリフェノール類(プルーン・リンゴ・赤ワイン・コーヒーなど)
・ミネラル類(海藻類[ワカメ・海苔・昆布など]・納豆など)
ぜひ、今日から抗酸化力をあげ、卵の質をあげていきましょう。
それでは。